フィリピン就職時の通勤には「ジプニー」を使っていました、おきピン!(@okipin_)です。
ジプニーとは簡単にいうと、フィリピンの乗り合いバス。
ドアがなく、座席が車体に沿って長く、向かい合うように座るのが特徴。
今回は、このジプニーに乗るときにいったいどの位置に座るのが一番いいのかという話です。
ジプニーどの位置に座るべきか

私がよく座るのは一番うしろの席。一番出入り口に近い席です。
ただし、
・荷物がたくさんあるときは運転席に近い一番奥
・行き先が初めて行く場所の時は助手席
という風にも決めています。
出入り口近く・運転席近く・助手席、それぞれのメリット&デメリットを考えてみました。
慣れた人が好む「出入口近く」

出入り口近くにすわるメリット
①乗り降りしやすい
通路が狭く、天井も低い中をかがみながら乗り込まなければならないジプニー。
出入り口近くに座った方が、歩く距離が短くてラクです。
そのため、一番後ろの席は優先席になっていることも多いので、高齢者や足腰の悪い人が乗ってきたらスペースを空けて譲ってあげてください。
②支払いの手渡しに参加しなくてよい
ジプニーの運賃は乗車後に運転手に支払うことが多いです。
運転手までの距離が遠い時は、乗客どおしで手渡して届けるリレー式。出入り口側よりも運転手側に乗った人の方が、なんども支払いリレーに参加しなければなりません。
それが面倒なので、乗客がおりるたびにみんなが出入り口側へずれて座るというのもよく見る光景です。
③風通しが良い
窓の小さいジプニーでは、中の空気がこもりがちです。
出入り口付近に座れば、まだ空気が循環していると思います。
まぁ、それがきれいな空気かは別として。
④いざというとき逃げやすい
ジプニーにはドアがありません。
・エンジンから異音がする、異臭がする
・ブレーキがきかなくなった
・強盗が乗り込んできた
・乗客が暴れだした
何か起こったとき、一番後ろの席は降りやすいです。
出入り口近くにすわるデメリット
①追突されたら一番負傷する
トランクのある乗用車とは異なり、追突となれば、一番後ろに座る人はまず負傷すると思います。
②急ブレーキで吹っ飛ぶ
ドアがないので急ブレーキにも弱いです。
ジプニーの交通事故ではだいたい人が外に投げ出されます。
③物を落としやすい
幸い、今までブレーキで外に投げ出される場面に遭遇したことはありませんが、物を落としてしまう人はよく見かけました。
車外にコインが転がっていってしまったり、ひざに置いたハンカチがとんでいってしまうことが特に多いです。
④外から物を盗られる
今までにあげたものが私の身に降りかかったことはありませんが、ジプニーの最後尾に座っていて、外を歩いていた人にiPadをひったくられたことはあります。
もう少しジプニーの奥に座っていれば、さすがに相手も中まで入ってきて盗ろうとは思わなかったかも…
最後尾は外からのアプローチに気を付ける必要があります。
⑤立ち乗りの人と距離が近い
基本的には中に座るジプニーですが、ラッシュ時となると、ジプニーの後ろの手すりにつかまって立ち乗りをする人々も出てきます。
一番後ろの席に座ってると、彼らとの距離が近い
幸いそんな目にあうことはありませんでしたが、去り際になんか盗られるとか、一番トラブルが多そうな位置だなぁと思います。
⑥日にあたる・雨に濡れる
ドアがない為、一番後ろの席は日に当たったり、雨に濡れやすい位置でもあります。
⑦おつりがかえってこない
リレーで運賃を払うジプニーは、おつりもリレーで返ってくるのですが、なかなかおつりが返ってこないことも。
そんな時は「おつりまだもらってないんですけど~」って運転手に伝えておつりをもらわねばなりませんが、運転手から遠い位置に座ってると、なかなかやり取りも困難です。
おつりが返ってくるか心配であれば、ピッタリ渡すか、運転席近くに座る方がいいですね。
出入口近くは乗り降りがラクなので、ジプニーに慣れた人が好む席です。
外に一番近い席なので最低限の危機管理が必要。
荷物が多いなら「運転席近く」

運転席近くに座るメリット
①追突に強い・外に投げ出されない
出入口付近に座る場合とメリットとデメリットがほぼ逆転します。
運転席近くに座っていれば、外に投げ出される心配は少なく、追突されて負傷する確率も低いです。
②目の前を人がうろうろしない
出入り口付近に座っていれば、おつりリレーに混ざらずに済みますが、他の乗客が乗り降りするときに、何度も目の前を人が行き来することになります。
運転席近くに座っていれば、目の前を人が通ることは少ないです。
③大きな荷物が邪魔にならない
大きな荷物を持って乗るときは、一番奥の運転手に近い席に座ります。
その位置であれば、足元に荷物を置いて目の前の通路をふさいでも、他の人の乗り降りの邪魔になりません。
ちなみに、私が今までジプニーに乗せた中で一番大きい荷物は「衣装ケース」です。
ジプニーに衣装ケースをのせた話↓
【4コマ漫画】ジプニーと荷物の料金
④運転手とやり取りしやすい
大きいお金しか持ってなくて、おつりをしっかり受け取りたいときは運転席近くに座ります。
「おつりまだなんだけど」と肩を叩けるぐらいの距離にいれば、言葉が心配でも
どうにかなるかなと。
運転席近くに座るデメリット
①逃げづらい・乗り降りが困難
出入り口まで細い一本道。
縦に長いジプニーは奥に座るほど、歩く距離が長く、降りにくく、逃げにくくなります。
さっきから最悪の事態を想像しすぎじゃない?って思うかもですが、自分の命ぐらい、自分で握ってたい。
この点でやっぱり私はできれば出入り口近くに座りたいなって思います。
②支払いリレーに混ざらねばならない
ジプニーに乗ってるときは、だいたいぼーっとしてます。
フィリピンの支払いリレーの文化は、なんか仲良さげでいいな~と思うけど、できれば「Bayad(支払いです)」の声に煩わされたくない。
乗客が降りるたびに、出口側へとスペースを詰める派です。
③風通しが悪く、暑い
奥になるほど風通しがなく、暑く息苦しくなります。
意外にもこれが一番しんどいのは、雨の日。
気温が高い時よりも、雨で窓を閉め切り、人の熱気で充満した空間の方が地獄です。
④ごみ箱が近い
一番奥の席には、ごみ箱が備え付けられていることも多いです。
ただでさえ狭い足元にごみ箱。
清潔ならいいんですが、捨てられた飲み物のカップから液体が流れてたり、虫がいるのが見えたりしたら最悪ですね…
荷物が多い時は奥の席、運転席近くに座って他の人の通路を妨げないようにしている人多いです。有事の時は逃げにくく、混むと蒸し暑くなりますが比較的安心できる位置。
初めて行く場所なら「助手席」

助手席に座るメリット
①外の風景が確認しやすい
ジプニーは窓が小さく、外の風景がほとんど全く見えない乗り物です。
唯一、外がよく確認できる席が助手席。
初めていく場所に向かうとき、周辺の景色を確認しながらジプニーに乗りたいときは助手席に座ることをおすすめします。
②運転手と話しやすい
また、運転手と一番話しやすいのも助手席です。
初めての場所に向かうときは、やっぱり私も助手席に乗ります。
そして、自分で何とかしようとせず、運転手を頼るべし!
私たちはルートを知らないし、一方通行があったり、一時停止禁止の場所があったり、ジプニーってなかなか初心者にはハードルの高い乗り物です。
頼りましょう。
助手席に乗るデメリット
①日差しが強い・雨に濡れやすい
窓が大きい分、日差しをもろに浴びることになります。
ジプニーは助手席もドアがないことがほとんどなので(もしくはドアはあるけど窓はガラスなし)横からの雨にもさらされます。
※カーテンがついていることはある。
②狭くて、乗り降りしづらい
妙に高さがあるので、スカートだと大変。
そして、助手席は基本2人乗りです。
横に2人で並んで座るのですが、かなり狭い。
内側(運転手側)だとギアの邪魔にならないように気を使うし、外側だと内側に座る人が乗り降りするたびにいったん下りないといけない。
目的地の同じ友達どおしで乗るならいいんですけどね。
結構めんどくさい。
初めて行く場所に向かうときは、
・外の景色が良く見えて
・運転手と話しやすい 助手席がおすすめ
まとめ
①一般的に好まれているのは、出入口に近い席。
乗客が降りてスペースができたら、出口側へと詰める人が多いです。
②ただし、大きい荷物を持っているときは奥に座る。
③行き先が初めて行く場所の時は助手席がおすすめです。
でも、たぶん多くの場合は
空いてる場所を探して座るだけでいっぱいいっぱいです(笑)
ご参考まで!
まとめました↓
最後尾(出入り口近く)
<メリット>
①乗り降りしやすい
②Bayadリレーに参加しなくてよい
③風通しが良い
④いざというとき逃げやすい
<デメリット>
①追突されたら一番負傷する
②急ブレーキで吹っ飛ぶ
③物を落としやすい
④外から物を盗られる
⑤立ち乗りの人と距離が近い
⑥日にあたる・雨に濡れる
⑦おつりがかえってこない
奥(運転席近く)
<メリット>
①追突に強い・外に投げ出されない
②目の前を人がうろうろしない
③大きな荷物が邪魔にならない。
④運転手とやり取りしやすい
<デメリット>
①逃げづらい・乗り降りが困難
②Bayadリレーに混ざらねばならない
③風通しが悪く、暑い
④ごみ箱が近い
助手席
<メリット>
①外の風景が確認しやすい
②運転手と話しやすい
<デメリット>
①日差しが強い・雨に濡れやすい
②狭くて、乗り降りしづらい
ジプニーについてはこちらもどうぞ↓