こんにちは!
初めての職場はフィリピンでした、おきピン!(@okipin_)です。
「フィリピン就職しよう!」
と思い立ったはいいものの、具体的に何すればいいの?
自分の身近に例がなかったので、何もかも手探りでしたが、それでも、就職できました。
しかも、「フィリピン就活」の期間、たったの1週間!
私がとった行動のすべてをご紹介します。
フィリピン就職の決意から就職するまでの一連の流れの話!
※物語ではなく、フィリピン就活のポイントだけ知りたい時はこちらをどうぞ↓
私のフィリピン就活!費用や服装、今アドバイスしたい3つのポイントをご紹介!
フィリピン就活にいたる経緯
まずは、日本での話。
大学生のうちに就活しなかった
大学3年生の時にフィリピン留学をし、「そうだ、フィリピンで就職しよう」と思った私。
日本に帰って、大学4年生になった時
就職活動を全くしませんでした。
当時の私の言い分は
・え、だって私はフィリピンに就職するんだもん
・就職する気もないのに、就活するのは相手に失礼じゃない
そんな感じ。
うーん、うーん…
結果、フィリピンで仕事が見つかったから良かったけど、友人がこんなこと言いだしたら「まてまてまてまて」となるかも。
当時の私は自分がフィリピンで就職するものと信じて、1ミリも疑っていなかった。
今はなんでやねんとツッコミたい。
そして、そのまま大学を卒業する。
ネットで「就活」
やっと動き出したのは卒業が見えてきた3月。
「今すぐ働き始められますよ」という状態でなければ、雇ってもらうことは難しいだろうと思っていたので、このタイミングになりました。
この頃抱いていた理想の就職は
フィリピンにいる間に働き口が見つかって、
家も見つかって、
何もかも万全な状態でフィリピンに向かうこと
ちょろっと検索かけてみたり、連絡とってみたりしましたが、すぐにやめました。なぜなら、
【①自分で情報をとれない】
人材紹介を利用するとお金がかかると思っていたので、自力で何とかしようとしていました。
しかし、私なんぞが気軽に検索できるようなところに求人が転がっているということはなく。
【②メールのやりとりはむずかしい】
いくつかメールを送ってみたところも、返事がなかったり、遅かったりと基本相手にされなかった。
やっと、つながったと思ったら「まずは無休インターンを3か月どうですか」と言われ、
なるほど。遠隔就職は無理だ。
と判断するに至りました。
そうだ、現地に行こう
日本にいながらにして、就職を決めることはどうやら難しいらしい。
そう判断した私の次の判断は、
「フィリピンへ渡り、直接企業の門をたたこう」でした。
いやいやいやいや…道場破りじゃあるめぇし。
とツッコみたいところですが、真剣にそう思って行動しました。
とりあえず入国時のVISAの滞在期間1か月、実際に現地でがんばってみよう。
そして、すぐチケットをとった。
チケットを取った後、ひょんなことから「沖縄にはフィリピン領事館があること」を知りました。
私は、手始めにそこへ突撃しに行ったのです。
沖縄のフィリピン領事館へ突撃する
ネットで調べても住所ぐらいしか手に入らなかった「在沖縄フィリピン領事館」。
領事館には2人の職員さんがいて、突然やってきた私をフィリピンと同じ暖かさで迎え入れてくれました。
そして、怒られた。泣いたわ←
- いきなりフィリピン行って、仕事が得られるほど甘くないよ。
- 向こうに頼れる人もいないのに、女の子がひとりでなにかあったら危ないよ。
- まずは日本からレジュメを送って、採用が決まってからフィリピンに行く方が確実だよと。
ノリと勇気とわくわくする気持ちだけで動いていた私が初めて「無理」という壁にぶつかった瞬間でした。
相手はフィリピンのプロ。その人の言葉だからね…
正論に泣けた。
最終的にはレジュメの添削手伝ってあげようとまでおっしゃっていただいて、
急にやってきた私に対して、とても親身になってくれたのが嬉しかったなぁ。
でも、
チケットとっちゃったんですぅぅうううううう(泣)
やってみたい。確かめたい。
無理なら無理だということがわかるだけ。
行く!
と、結局私はフィリピンに飛ぶのですが、領事館とはその後も続くご縁となりました。
沖縄のフィリピン領事館の方々、いつもお世話になっております。
人材紹介会社に登録
領事館で指摘された「フィリピンで頼る当てがない」という点は気になっていました。
そこで、人材紹介会社に登録することに。お金かからないんだね!!
私は自力で見つけた2社に登録しました。
人材紹介会社も、複数登録を許容していて、就職先が決まった際にちゃんと報告すれば失礼にはなりません。
フィリピンに行く前の人材会社とのやりとりは以下の通り。
①人材紹介会社のホームページで登録
②担当者からメールが来る
③履歴書・応募フォームを送る
④登録面接をする
⑤事前にいくつかの求人情報をもらう
人材紹介会社との就活のやり方については「フィリピン就活のHOW TO」記事で詳しく書いています。
そんなこんなで、いざ!フィリピンへ
フィリピン就活 in Philippines
やってきました、フィリピン!
日程
1日目(火) 到着・人材紹介会社へ
2日目(水) 面接2社
3日目(木) 面接2社
4日目(金) 4社とも合格
5日目(土) 週末休み
6日目(日) 週末休み
7日目(月) 2度目の面接
8日目(火) 物件探し
9日目(水) 採用通知
帰国
1日目 入国&人材紹介会社へ
早朝にマニラの空港に到着し、その足で人材紹介会社に向かいました。
事前に連絡して、午前と午後に1社ずつ訪問。
そこで、改めて求人情報を確認して、明日以降のスケジュールを決めていきます。
その日のうちに
・翌日2件
・翌々日2件 の予定が決定。
翌日からさっそく会社訪問&面接がスタートします…!
2・3日目 面接4社
本日2社・翌日2社の計4社。
すべて受けてみて、いいなと思うものがなければまた追加でご案内しますよ、とそういう感じでした。
移動は自力。
実は留学と就活の間に「インターンシップ」も体験してて、すでに公共交通の利用には慣れていました。
インターンシップの話もおいおい。
【面接①】 事務職
最終的に、ここに就職します。
トップの人、それから私が就くポジションの前任者の方(両方日本人)と面接したのですが、
すごく和やかなムードで、面接というより親戚の家に遊びに来たみたいな感じだった←
その場で「採用したい」と手ごたえあり。
ただ、TOEICを受けた実績など、私の英語力を示せるものがなかったので、後日ここのフィリピン人スタッフと「英語面接」をしようということになりました。
【面接②】旅行会社
先ほどの面接が、非常に和やかだったので、「フィリピン全然怖くないじゃ~ん」って調子乗ってたら、痛い目にあった←
こちらではフィリピン人の担当の方とお話しする予定だったのですが、その方の遅刻で、トップの人登場。
日本人との英語面接。きつかったー…!
勢いと勇気は認めるけど、うちで役に立つかわからない。とバッサー切られましたね。
でも、そういわれて納得の受け答えの出来栄えだったから、なんもいえぬ。
【面接③】建築会社
ここもステキな会社で同じ事務職。①つめとどちらにしようか迷っていました。
決め手は、フィリピン人との接点。
こちらでのお仕事は主に駐在できた日本人との関わりが多いとのことだったので、せっかくフィリピンまで来たし、フィリピン人と関わることが多い方にしようと思いました。
【面接④】個人経営
日本人男性が設立した会社で、本人とフィリピン人の奥さんと面接をしました。
今までとは明らかに異なっていました。
前に働いていた子はろくな成果もあげずに辞めてしまった。
仕事への姿勢・忍耐力・根性などなど、仕事内容の話に入る前にそういった話からスタートしました。
仕事は書類の整備。その後、私について尋ねたのは
・お酒は飲めるか(沖縄の人ならお酒は強いはずだ、と)
・ゴルフはできるか
私自身の話をすることも、なぜフィリピンを選んできたかなど、今まで聞かれていたことも、一切聞かれなかったです。
そしてすぐに採用したいとのこと。
家が見つかるまではうちの部屋を使って、奥さんと一緒に通勤したらいいなどなど。
奥さんが「すぐに採用してもらえるなんてあなたは幸せだね」って言っていたのが印象的でした。
面接の後、ゴルフの打ちっぱなしに誘ってくださったのを丁重にお断りして帰宅。
それで私が思ったのは「ほう…、やっぱこういうのもあるんだな」ということでした。
現在はもうフィリピンにはいらっしゃらないようです。
フィリピン就活で得たものはもちろん「職を得た」というのが一番ですが、
この第4面接を経験し「人と人とのつながりは時に危険」というのを肌で感じることができたのは、その後のフィリピン生活に大きく響きました。
ツッコんで書くと怖いので、さらっと描写しましたが、あの面接は怖かった。
海外で1人でやってきた状態の私は、
「たった1つ悪い縁を結ぶだけで、あっというまにその環境にからめとられていく」
その感覚をリアルに感じました。つまり、
1人つながるとどんどん似通った人とのつながり、連鎖していく。
人とのつながりはいずれ私の環境となり、ゆくゆくは自分の環境を自分で操作できなくなることもある。
それがこわかった。恐怖
そこから引き揚げてくれそうな家族や既存の友人はここにはいないということを含め。
逆を言えば、良い縁を結んで良い環境の中に身を投じていれば、悪いものとは関わらない生活を送ることができるわけで。
私の場合、
実際にフィリピンにいた頃には「日本人×良い世界(私にとって)」を得ることができなかったので、フィリピン人のコミュニティーの中にずっといました。
でも同じ日本人でフィリピンの中の良い環境の中で、良い経験を重ね、楽しく暮らしている人はいます。
Twitterを始めてから知るようになりました。
朱に交われば朱くなる。
ましてや誰も助けてくれる人がいない環境ではなおのこと気を付けなければならない。
4日目 4社とも合格
少し話がそれましたが、そんなこんなで4社すべての面接が完了しました。
その場で採用したいと言ってくれた企業もあったし、追ってご連絡しますという会社も人材紹介会社を介して、翌日までには連絡がありました。
【4日目時点での私の思い】
① 英語能力のスタッフ面接を合格し、住まいも良いところが見つかればぜひここにしたい
② あんなに面接ボロボロだったのに合格もらえて嬉しい!でも他のところの方が興味ある
③ フィリピン人スタッフとの接点が少ないのが難点。①がうまくいかなかったときの為にキープしたいなぁ
④ ここに就職はない。
月曜日に①の企業との再面接(英語能力診断)を組んでもらい、週末はゆっくり休憩~
7日目 2度目の面接
英語能力診断のための再面接。
この日私には策略がありました。
【質問される⇒答える】
必要とされる能力:リスニング・理解・返答の構成・話す
※プロセスが多い‼※
【聞かれる前に話す】
必要とされる能力:話す
あらかじめ文章を考えておけば、本来の会話能力以上のなめらかさで話せる!
そんなアホの考えで臨んだ面接。
担当の人が温和で聞き上手、控えめな性格だったこともあって、作戦成功!!
したのかどうかはわかりませんが、無事に合格となりました。
8日目 物件探し
昨日の面接で口頭での採用をいただいた私。
ただ、もう一点私が心配だったのが「住まい」
職が決まっても、住まいが探し出せなければ働き出せないわけで。
この日以降、物件探しが始まります。そしてこの物件探しは失敗する。
失敗した話はこちらからどうぞ
【フィリピン部屋探しの失敗】家賃をケチって遠くに住んだ結果、通勤が地獄すぎて1年で引越しした話
9日目 採用通知
水曜には人材紹介会社を通じて、正式な採用通知をいただきました。
こうして1週間のフィリピン就活は幕を閉じたのである。
まとめ
結果、1つめから良い就職先に巡り合い、うまいこと1週間で就職活動が完了したわけですが、
そんなわたしが送りたい最後のメッセージは…
フィリピン就職がうまくいくコツはないです。運です。
その時にどんな求人があるかに左右される部分が大きい。
あるものから選ぶぐらいなら、時期を変えてまた来る、ぐらいの気持ちで就活に臨むのがいいのかなと思いました。
ないもんはないし、あるときにはある。
私が退職するときに、後任の日本人探しに苦労しました。
応募と採用、どちらも見た私のメッセージです。
これから挑戦しようという人たちのフィリピン就活が運と良縁に恵まれますように。
最後まで読んでいただきありがとうございました。